多彩な教員と科目・講義内容

 

那須 清吾 教授 博士(工学)

那須清吾2 担当科目 研究方法論組織経営論地域産業振興論
経歴・専門 工学を背景に企業の技術職、国交省官僚などを歴任。現場のマネジメント体験をもとに社会マネジメントシステム学を提唱し、国際的な学術ネットワークのハブを担ってきました。
講義内容 現実社会に有効なマネジメントには、様々な学問分野の方法論を必要に応じて自在に動員することが求められます。すなわち、ともすれば学問がそれ自体では細分化しがちなのに対し、現実的な課題解決のために学術統合を図るところに社会マネジメントシステム学の真髄があります。担当科目のそれぞれでは、課題構造の分析から解決に向けた学術統合の実例を数多く提示します。

上村 浩 教授 博士(商学)

上村 担当科目 研究方法論財務会計
経歴・専門 27歳で起業し、FCビジネスを展開しています。現在は中小企業のコンサルティング事業にも進出し、地域金融機関との連携により事業創出および事業再生支援を行なっています。またビジネスを拡大展開する中で、財務管理や人事管理の重要性に気づき、経営学を学び直したという経歴を有しています。
講義内容 企業が公表する財務会計データについて、その検証方法はもとより、それぞれがどのような意味を有するのかについて検討します。その際、経営戦略や投資判断との整合性も勘案しながら分析を進めます。一方、会計情報の信頼性についてコーポレート・ガバナンスとの関連からこれを検討します。

土屋 哲 教授 博士(工学)

担当科目 研究方法論社会調査法
経歴・専門 防災研究(経済被害の計量化)から研究者としてのキャリアをスタートさせ、その後、交通インフラの整備や過疎地における公共サービスの持続性などもテーマとして扱いつつ、最近では乾燥地途上国の地域開発や持続的な発展に関する国際共同研究を行ったりもしています。専門はRegional Scienceで、数理モデルや統計的手法を援用して研究を行っています。

中村 直人 教授 教育学修士

中村 担当講義 研究方法論人的資源管理
経歴・専門 イギリスやアメリカと日本における教育制度の比較を専門とします。
講義内容 組織経営の中核を担う人材の育成について、イギリスではエリート養成校が、またアメリカではMBAのような専門化した高等教育組織がそれぞれ役割を果たしてきました。日本では、これまで企業内教育が主流でしたが、これからは高等教育機関が卒業後のフォローも含めて一貫して経営中核人材の育成に取り組む必要があります。このような観点から人材教育のあり方を提起します。

林 一夫 教授 博士(工学)

担当科目 研究方法論経営戦略論企業経営の理論と実践
経歴・専門 大手電機メーカーで半導体の開発、設計、製造、マーケティングといった経営の要となる部門の責任者を歴任した後、化合物半導体事業全体の経営に携わってまいりました。その後、研究所でコーポレート全体のR&Dを推進しました。
講義内容 経営戦略は立案することがゴールではなく、それを実行することが何より重要です。一方、経験や感性だけをベースとした経営は必ずしも効率的とは言えません。企業での経営経験を活かし、経営戦略の理論と実際の経営の場で起こる複雑な現象を結びつけることで、漠然としがちな経営戦略を実際の経営の現場で使えるものにすることを目指し、生産的な経営戦略の教育と実践を追求したいと思います。

 

朝岡 孝平 講師 博士(商学)

担当科目 研究方法論マーケティング戦略
経歴・専門 マーケティング論の中でも消費者行動論、特に「消費文化理論(Consumer Culture Theory)」と呼ばれる領域の研究を専門としています。消費者が形作る様々な文化的現象やコミュニティについて、定性的な事例研究によりアプローチすることに関心があります。
講義内容 研究方法論では、自身が専門とする定性的な事例研究が理論を生み出す上でどういった役割を持つものなのかについて、方法論的な背景にまで遡って検討します。マーケティング戦略においては、「STP」や「マーケティング・ミックス」等のマーケティング論の基礎的な議論を押さえながら、マーケティングによる市場創造プロセスについて議論していきます。

金 東勲 講師 博士(商学)

担当科目 研究方法論組織論
経歴・専門 経営学修士コース後、製造業の海外営業を担当。顧客と現場をつなぐタスクの経験から組織論及びイノベーション学に没頭し、組織のダイナミクスがイノベーションに与える影響を観察し、分析する研究を行っています。

前田 和範 講師 博士(スポーツ科学)

担当科目 研究方法論
経歴・専門 京セラ半導体部門での営業に従事した後、プロバスケットボールクラブの立ち上げ・経営に営業責任者として5年間携わりました。
専門はスポーツマネジメントであり、プロスポーツ組織経営に関する研究や地域におけるアウトドアスポーツツーリズムの持続可能な推進体制に関する研究など、スポーツを軸とした多角的なマネジメント研究を行っています。

金 広文 教授 博士(工学)

経歴・専門 大学・MBAや開発コンサルタント、そして国際機関(JBIC/JICA、OECD)などでの職務・研究経験をもとに、地域の課題を科学的に解明しグローカルな政策的示唆を探究します。

坂本 泰祥 特任准教授 学術博士

坂本 担当科目 研究方法論人的資源管理
経歴・専門 企業組織、行政組織における管理システムの実務開発及び研究開発を行ってきました。それらの開発・研究を通して、企業、行政組織の特徴の相異が管理システムに与える影響を明らかにしてきました。
講義内容 組織論では、いかに組織管理を行うかという諸理論の歴史的展開、また意思決定やその構造、さらに、組織管理にかかる管理会計学についても学びます。人的資源管理では、経営学分野の知見である雇用管理や賃金管理等と言ったいわゆる労務管理をベースに、人材としての成長促進、教育面も交えて人的資源に対する管理を総合的に学習します。

 

高木 方隆 教授 地域連携機構/システム工学群 農学博士

高木 担当講義 地域産業振興論
経歴・専門 専門は地理情報システム(GIS)で、四国全域の計測基準点を踏査した実績を持ちます。現在は、植物資源探査結果を反映したマルチレイヤーGISや、さらに森林資源量予測につなげる3Dボクセルモデルの開発を進めています。
講義内容 様々な工学技術や地域経営手法などを集約的に適用し、現実的な検証を図るための「里山基盤科学技術の社会実装モデルプロジェクト」を進めつつあります。大学近郊の里山を実証フィールドとして、これからの地域マネジメントに不可欠の統合GISの基本的な方法論を示します。

永野 正展 客員教授 地域連携機構 工学博士

永野 担当講義 地域産業振興論
経歴・専門 専門の土木工学を基礎として(株)相愛の社長、会長を歴任。2015年に宿毛市でバイオマス火力発電所&ペレット製造プラントを開設した(株)グリーンエネルギー研究所でも会長を務めています。
講義内容 高知県内で数多くの会社を設立し、事業を成功に導いてきた経験から、地域産業振興における課題構造の分析事例と多様な解決方策のモデル案を提示します。

松崎 了三 客員教授 地域連携機構

松崎 担当講義 地域産業振興論
経歴・専門 長年にわたり全国各地の地域振興を手がけ、高知県でも馬路村のゆず商品開発・マーケティングに実績を持ちます。さらに津波の波高予測全国一で知られる黒潮町においては防災備蓄ともなるグルメ缶詰を開発し、産業振興を図っています。
講義内容 地域において商品開発を図るには、地域の特性などもストーリーとして織り込んだ総合的なブランド戦略の中で位置づけていくことが有効です。これまでの多くの実践経験をもとに、地域の中でのビジネス創出のヒントを提供します。

松本 泰典 教授 地域連携機構/システム工学群 博士(工学)

松本 担当講義 地域産業振興論
経歴・専門 化学工学と機械設計の2つの専門を背景に、企業における製品開発の経験も有します。独自の開発技術であるスラリーアイスを活用した鮮度保持流通の事業化においても県内産業に貢献しています。
講義内容 スラリーアイス技術は、魚の高鮮度保持流通に有効であるばかりでなく、果汁などの凍結濃縮にも応用可能であり、科学技術にもとづく一次産業の高度化の恰好の事例であります。そのプロセスとさらなる展開可能性を開示します。

渡邊 高志 客員教授 地域連携機構 (熊本大学教授) 薬学博士

渡辺高志 担当講義 地域産業振興論
経歴・専門 世界各地の資源植物研究を専門とし、高知県においても7年にわたる広域調査を集大成した354種に及ぶ有用植物ガイドブックを刊行し、さらにそれらの用途開発を進めています。
講義内容 有用植物の栽培・加工などの活用は、食文化観光の創出や、嗜好品・化粧品・サプリメントなどの製品化、さらには医薬品開発などの幅広い産業創造につながるものです。具体的な植物種を例に、植物資源戦略の概要を示します。